ここでは募集人数に着目して、学部学科選びの手がかりを紹介します。
入試と募集人数
よくある勘違い
前期に関しては、共通テストボーダーだけを見ていればOK
しかし、前期入試に関しては、倍率もほとんど意味はありません。
なぜなら、各大学でのボーダーラインは毎年ほとんど変わらないからです。
つまり、自分がそのボーダーを超えられるかだけが問題なのです。
前期試験に関しては、他の受験生との相対的な戦いではなく、自分とボーダーとの絶対的な戦いなのです。
ですから、まず第一志望に合格するためには、何より共通テストが大切なのです。
こちらの記事を参考にしてください。
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後期試験は実質倍率をチェックしよう
後期試験は実質倍率をチェックしましょう。
倍率ではなく、実質倍率です。後期試験は受験欠席者がめちゃくちゃ多いからです。
「実質倍率1.1倍」(11人受けて10人合格)なんていうのもザラです!
大学選びで募集人数からわかること
さて、話が入試に逸れましたが、ここからは大学選びの時点で募集人数から読み取れることを紹介します。
募集人数の多い学科・少ない学科のメリット・デメリット
募集人数の「多い・少ない」は大学選びでは重要な情報です。
それぞれの特徴です。
【メリット】
- 学部のメイン学科・力を入れている学科・歴史と伝統のある学科である可能性が高い
- 研究室の数が多いため、多くの研究分野がある。そのため、入学してからの選択肢が多い。
- 関連する分野に関しても広く学べる場合が多い
【デメリット】
- 自分がやりたい分野のコースや研究室に行けるとは限らない。
- 生徒も教員も数が多いので、生徒―教員の距離は遠くなりがち
【メリット】
- 比較的新設学科であることが多い。つまり「今」ホットな分野であることが多い。
- 特化型の学科が多い。そのためその分野に対して早い段階から深く学べる。
- 少人数のため、生徒―教員間の距離が近い場合が多い。
【デメリット】
- 進路(研究室)の選択肢が少ない。
- 新設学科では、企業とのコネクションが弱い場合もある。
- 入学後その分野が自分に合わないなと思っても、他の分野に行けない。
乱暴に言ってしまうと「広く浅く」か「狭く深く」かです。
自分が興味がある分野や研究したい内容が定まっていないような人はなるべく募集人数の多い学科を選んだほうが良いでしょう。(大学内での比較だけではなく、大学間の比較でもです)
逆に、やりたい分野が定まっている人は、募集人数の少ない特化型の学科を選んだほうがより充実した学びになると思います。
例えば、このエネルギー関係にしても、エネルギー関係を研究したいと迷わず思っているのなら、「○○学科エネルギー工学コース」として設置されている大学よりも、この名古屋大学のように「エネルギー理工学科」として独立している学科を選ぶべきかと思います。
逆に、エネルギーには興味があるけれど、他に面白そうなことが見つかれば他分野に進みたいという人は、エネルギー工学”コース”を用意しているもっと募集人数の多い学科を選んだほうが良いでしょう。
募集人数だけでなく、研究室の数もチェックしたい
実は、受験生は知らないけれど、大学選びで大切になるのが「研究室の数」です。
正確には「1研究室あたりの生徒の人数」です。1研究室あたりの生徒の人数は少ないほうがいいです。
大学の、本格的な学びは研究室に配属してからのゼミから始まります。
1研究室あたり生徒の人数が多いと、あまり研究をチェックしてもらえないことが考えられるからです。
当サイトでは、各学科における「1研究室あたりの生徒の人数」も紹介しています。これは塾や予備校では紹介していない情報ですね。大学のHPを調べないとわかりません。ぜひ参考にしてみてください。
他にも、大学選びで重要な点をまとめています。
【偏差値より大切!?】大学選びで重要視すべき4つのポイント
Schrödinger正直、大学って偏差値以外何をみて選んだら良いかわかんないよね 室長いちばん大切なのはそこの大学に入って何が学べるか、だね Schrödingerも[…]