鋭意、作成中。偏差値群Aの大学完成!

安易に点数を求めることなく、本質的な学習を【阪大からのメッセージ】

受験勉強と「学問」の違い

なぜこの記事を書こうと思ったのかというと、大阪大学工学部応用自然科学科のHPにおもしろいQ&Aを見つけたからです。

それを見て

 
室長
大学での学びに切り替われない学生が多くて、大学も困ってるんだろうなぁ
と感じました。
ですから、私も少しでも多くの高校生にそのことを伝えておきたいと思ったのです。
 

以下HPの内容を引用します。
受験科目の化学・物理はどのくらいまで理解した方が良いですか?
勉学に限界はありません。自分の限界を目指して、そして、その限界を突破して進めるところまで突き進んで下さい。
一日どのくらい勉強しないといけないものですか?
勉強時間は自分で決めるものです。大学での勉強の本質は、自分で興味のある事柄を見つけ、それを深く追求することです。
 
ココまで引用

 
これらの内容は、受験勉強と大学での研究の違いを端的に表しています。
受験勉強(定期テストも)というのは枠(満点)が決まっていて、「8割位取れたら良いか」と考えがちですよね。
定期テストではまずテスト範囲を確認するでしょう。
そして、需要な点(出る確率の高いところ)から勉強するでしょう。
しかし、本来は
 
学問は「青天井」
 
です。
実際の研究では、やればやるほどわからないことが増えたり、さらにやらなければいけないことが増えたりします。
さらに、めっちゃ進んだと思ったら振り出しに戻ることもあります。
まず最初に「とりあえず最低限何をやっといたら良いか教えてくれ」と考えるような所謂「効率の良く要領よくこなす人」は受験勉強では結果が出やすいかもしれませんが、研究では行き詰まることも多いです。
 
「このくらいまで」と考えるより、効率が悪くともとにかく夢中で突き進んでいくようなタイプの人のほうが研究では成功するかもしれません。
 
同じ勉強でも、受験勉強と大学での研究では少し思考回路のスイッチを切り替えないといけないのです。
きっと大学側も「受験勉強からなかなか切り替えられない生徒」が多くて苦労し、このようなQ&Aを作成したんだろうなぁと感じます。
 
しかし、本来学問とは、この「枠にとらわれない勉強」のことなのです。
 
受験生には想像しづらいかもしれませんが、頭の片隅に置いておいてください。
 

「勉強=点数を取ること」ではない

さらに、同じ阪大の阪大理学部生物学科、生物科学専攻長・学科長 石原 直忠教授のメッセージを紹介します。

 

日頃の勉強については熱心に取り組むことは大事ですが、安易に点数を求める事なく、本当の理解を目指して下さい。このことは本質を見抜く事にも通じています。自然界の本質を見抜くのも、社会の本質を見抜くのも似ていると思います。そのような人が社会に出た時に得をするとは限りませんが、このような人は世界の発展に真に必要な人材です。

理学部生物学科、理学研究科生物科学専攻には素晴らしい授業がたくさんあり、様々な科目を学ぶ機会があります。しかし、本当の醍醐味は、自らの力に寄る発見です。ここには、動物、植物、微生物を用いた様々な分野で、世界一流の研究を行っている研究者がたくさんいます。そのような環境で皆さんも研究を行います。卒業研究では、発見を追求し、大学院ではさらに重要な、また、質の高い研究を行います。学んでいるだけでは、発見はやって来ません。本質を見抜き、自ら何とかする姿勢が必要です。柔軟な考えをもって発見、発明を目指す皆さんの仲間入りを待っています。

高校の勉強で意識してほしいこと

特に大切な部分は

安易に点数を求める事なく、本当の理解を目指して下さい
の部分だと思います。
 
では本当の理解とはなにか?
 
詳しくは別の記事にしましたので是非参考にしてください。
こちらの記事でも阪大からのメッセージを取り上げています。
 
効率重視の勉強の落とし穴。生涯使える学び方【阪大HPより】
関連記事

勉強によって身に付けなければいけない力 室長今回は皆さんには耳の痛い話かもしれませんが大切なことなのでよろしくお願いします。 今回は、大学での学び方について、阪大のメッセージを紹介します。これは、高[…]

 

同様のことは他の大学でも多く書かれている

 

 
室長
大学に共通する危機感と言えるでしょう。これらを意識して高校のうちから学習してほしいです。
 
他学科や他大学のHPに書かれていたことも記事にしています。
 
人間力を身につけるための勉強方法【東工大物理系HPから】]
関連記事

この記事では、東工大の教授が大学1年生に勧めている「勉強の仕方」を紹介します。その内容からもう一歩進めて、高校生のみなさんが今からできる「大学の勉強につながる勉強の仕方」を紹介します。 こんな人いませんか?&nbs[…]

 
間違った意識で勉強するな!「正しい学び方」とは【名古屋大学 数学科】
関連記事

今回取り上げるのは、名古屋大学の大学院数学科(正確には大学院多元数理科学研究科)のHPに書かれていた「学び方」です。大学大学での学び方の対するものですが、高校生の勉強にも同じことが言えます。 室長高校生のうちにこの勉強方[…]

 
大学が覚える危機感。高校生の学びのあり方について【名大大学案内より】
【Coming soon】
 
【名文紹介】高校生に伝えたい「学ぶ心構え」【北大教授からのメッセージ】
関連記事

この記事では、北海道大学の教授が勧めている「(数学の)勉強の仕方」を紹介します。 その内容から、数学の「勉強の仕方」の学べる書籍の紹介や、なぜ高校数学は難しいのか、について書いていきます。 室長今回は北海道大学の教授のメッ[…]

 

最後に

 
Schrödinger
なぜ勉強するのだろう?
この問に対する答えは、自信を持って
 
室長
人生をより幸せに生きるため!
と答えるのですが、それはあまりに抽象的すぎますよね。
高校生にとって、今の勉強が幸せにつながっているという実感は湧かないと思います。
では、なぜ勉強するのか?
 
 
Schrödinger
大学に合格するため!
 
となってしまいがちなのですが、それはあまりにももったいないのです!
受験を突破するためだけの知識(=安易に点数を求める行為)に何百時間も貴重な時間を費やすのはもったいなさすぎる!
そこから一歩踏み出して
 
 
室長
大学での豊かな学びにつなげるため!
 
という意識で勉強してほしいです。大学での豊かな学びにつなげるためには
 
  • 勉強に限界はない(=点数取れたらオッケーではない)
  • つまり、自分で興味のある事柄を見つけ、それを深く追求するが大切
  • 深く追求するとは、本当の理解を目指すことである

興味のある事柄に対してテスト範囲から脱線して自ら学んでいくことが大切です!

高校生が脱線して勉強していく方法については、こちらの記事で解説しています。

【大学での学び】受験勉強と大学での勉強の違いについて【脱線学習】

関連記事

この記事では、受験勉強と大学での勉強の違いを取り上げます。 受験勉強の延長だと思って大学に入学して、高校のときは勉強に苦労しなかったけど、大学の研究では苦戦してしまう人もいます。逆に、高校の勉強は正直あんまり好きになれな[…]

是非参考にしてみてください。

大学を卒業する頃には、これらの学びが人生の幸せにつながっていることがわかると思います!

最新情報をチェックしよう!