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【大学での学び】受験勉強と大学での勉強の違いについて【脱線学習】

この記事では、

受験勉強と大学での勉強の違い
を取り上げます。
 
受験勉強の延長だと思って大学に入学して、高校のときは勉強に苦労しなかったけど、大学の研究では苦戦してしまう人もいます
逆に、高校の勉強は正直あんまり好きになれなかったけど、研究にはハマって研究者の道へ進む人もいます。
 
受験勉強は受験勉強のためにあるのではなく、大学での研究を含む今後の人生に役立てるためにやっているのですから、是非次のステージでの学びも知っておいて損はないと思いますし、できれば高校の間から、大学での学びを少し実践して欲しいと思います。
では早速見ていきましょう。

受験勉強と大学での勉強の違い

結論から、書きます。受験勉強と大学での勉強の違いは

受験勉強は勉強する範囲があり100点満点が存在するが、大学での勉強(研究)は学ぶべきことは青天井である。

ということになります。

詳しくみていきましょう。

学問は青天井

そもそもなぜこの記事を書こうと思ったのかというと、大阪大学工学部応用自然科学科のHPにおもしろいQ&Aを見つけたからです。

それを見て

 
室長
大学での学びに切り替われない学生が多くて、大学も困ってるんだろうなぁ
と感じました。
ですから、私も少しでも多くの高校生にそのことを伝えておきたいと思ったのです。
 

以下HPの内容を引用します。
受験科目の化学・物理はどのくらいまで理解した方が良いですか?
勉学に限界はありません。自分の限界を目指して、そして、その限界を突破して進めるところまで突き進んで下さい。
一日どのくらい勉強しないといけないものですか?
勉強時間は自分で決めるものです。大学での勉強の本質は、自分で興味のある事柄を見つけ、それを深く追求することです。
 
ココまで引用

 
これらの内容は、受験勉強と大学での研究の違いを端的に表しています。
受験勉強(定期テストも)というのは枠(満点)が決まっていて、「8割位取れたら良いか」と考えがちですよね。
定期テストではまずテスト範囲を確認するでしょう。
そして、需要な点(出る確率の高いところ)から勉強するでしょう。
しかし、本来は
 
学問は「青天井」
 
です。
実際の研究では、やればやるほどわからないことが増えたり、さらにやらなければいけないことが増えたりします。
さらに、めっちゃ進んだと思ったら振り出しに戻ることもあります。
まず最初に「とりあえず最低限何をやっといたら良いか教えてくれ」と考えるような所謂「効率の良く要領よくこなす人」は受験勉強では結果が出やすいかもしれませんが、研究では行き詰まることも多いです。
 
「このくらいまで」と考えるより、効率が悪くともとにかく夢中で突き進んでいくようなタイプの人のほうが研究では成功するかもしれません。
 
同じ勉強でも、受験勉強と大学での研究では少し思考回路のスイッチを切り替えないといけないのです。
きっと大学側も「受験勉強からなかなか切り替えられない生徒」が多くて苦労し、このようなQ&Aを作成したんだろうなぁと感じます。
しかし、本来学問とはこの「枠にとらわれない勉強」のことなのです。
受験生には想像しづらいかもしれませんが、頭の片隅に置いておいてください。
 

高校の間でもできる「脱線学習」

テスト範囲にとらわれず、興味があることを自分で調べる(学ぶ)

できれば高校生の間から「枠にとらわれない勉強」をしてみてください
枠にとらわれない勉強」のことをココでは
脱線学習
と呼ぶことにします。
 
枠にとらわれない勉強=「脱線学習」とはなにか?
 
簡単に言うと
テスト範囲にとらわれず、興味があることに脱線して自分で調べる(学ぶ)学習
です。
 
もちろんテストも大切です。ですが
 
「出るからやる」
「出るならやる」
 
だけでは「学び」ではありません
 
「おもしろそうだからやる」
「知りたいからやる」
 
という勉強をしてみましょう。
 
室長
勉強というよりゲームにハマったときの感覚に近いかな?
 

具体例

 
 
Schrödinger
そう言われても何すりゃええねん
そんな声が聞こえてきそうなので、具合的に高校生の間にどんな事ができるのか、解説します。
 
関連項目の本を図書館で借りて読む
これだけで十分です。
 
例えば、高校では「光電効果」を学習しますが、光電効果はアインシュタインがノーベル賞を受賞した研究です。
アインシュタインといえば、世間的に一番有名なのは光電効果ではなく、「相対性理論」でしょう。そこで光電効果と相対性理論のつながりを調べてみるとか。
そもそも「相対性理論」は何か調べてみるとか。
なぜ、相対性理論ではなく光電効果にノーベル賞が与えられたのか?とか。
これらすべて、学校の図書館にある本で学ぶことが出来ますよ。
これらはテストには出ませんが、物理学上では非常に大切なことです。
さらに、物理学上大切なことだから勉強するというよりも
めちゃくちゃおもしろい」んです。
テスト範囲とかどうでも良くなるくらいおもしろい
 
他にも、化学では「電池」をやりますが、そもそも現在では「ボルタ電池」なんて見かけませんよね。
今主に使われている電池は「リチウムイオン電池」です。
この「リチウムイオン電池」の開発で2019年のノーベル化学賞が吉野彰さんに与えられました。
 
では、リチウムイオン電池の仕組みを知っていますか?
 
「テストに出る」ことを除けば、これからの社会ではボルタ電池よりリチウムイオン電池の方が重要じゃないですか?
これも学校の図書館で調べられると思います。
学校の図書館にもしなければ、ググってみましょう。ググるだけでもある程度わかります。
ググっておもしろいなと思えば、街の図書館や本屋さんに行けばいいですね。
 
数学では、中学校で解の公式を習います。
解の公式は正確には「2次方程式の解の公式」です。
では、「3次方程式の解の公式」はあるのでしょうか?
あるのだとしたらどんな式でしょう?
4次方程式、5次方程式の解の公式はどうでしょう?
 
いくらでも疑問は出てくると思います。
 
もちろん理系科目だけではありません。
『こころ』だって『舞姫』だって少しでも興味を持ったら全文読んでみたらよいのです。
 
このように、授業で習った部分をきっかけに(フックといいます)そこから教科書外の内容にもどんどん脱線していきましょう。
 
逆に「テストの点数にもつながらないことに時間を費やすのは馬鹿らしい」と感じてしまうような人は大学の研究では苦戦するかもしれませんね。
まぁ、そういう人もまだ受験勉強ではない学びの楽しさを知らないだけだと思います。

調べて面白くなければやめればいい

「脱線学習」のいいところは逆説的ですが「テストに出ない」ことです。

やらなくても誰にも怒られませんし、他の高校生より損することもありません。

なぜ、テスト範囲(教科書の内容)から脱線するのかというと「おもしろいから」です。

だから、面白くなければやる必要は全くありません。

先ほど具体例で示したように、なにか疑問があればちょっと調べてみる

今はスマホですぐにググれますから、本当に便利になりました。

ちょっと調べて面白くなさそうだったら、そこで終わり。

面白そうだったら、学校の図書館に行って読みやすそうな本を探してみれば良いでしょう。

とにかく、授業や教科書の内容に疑問を持って調べてみるということをやってみてください。面白い世界が待っています

まとめ

  • 本来の勉強(大学での勉強)は、受験勉強のように範囲や100点満点というものが存在しない「青天井」のものである。
  • 高校生の間から、教科書の内容をさらに自分で深める「脱線学習」をしてみよう
  • 「脱線学習」への入り口は、教科書の内容に疑問を持ち、スマホでググるという簡単なことでよい
  • ググってみて興味がわかなかったらそこでやめれば良い。とにかく多くの疑問を持ちたくさんググる。たくさんググって一つでも興味があることがあったらそれを深めていきましょう。
 
室長
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